ショットブラストはエアーブラストと違い研削材を噴射する動力として圧縮エアーは使いません。その代わりにモーターの回転を使いブレードと呼ばれる羽を高速で回します。
ブレードには強制的に研削材が送り込まれるようになっており、送り込まれた研削材は高速で回転するブレードにより噴射される仕組みになっています。噴射する装置のことを通常「ローター」(別名インペラー)と呼びます。エアーブラストと違う大きな点は、ショットブラストの方がはるかに多くの研削材を少ないパワーで噴射することができるということです。3馬力のコンプレッサーを使い1本のノズルから噴射した場合と同じ3馬力のモーターで1機のローターから噴射した場合とでは、ショットブラストの方がエアーブラストに比べ1分間に約200倍の量の研削材を噴射できます。
(多少条件により異なります)ただし、ショットブラストは細かい研削材を噴射する場合は、上記のような効率の良い機械ではなくなります。細かい研削材はローターから噴射され、製品に到達する前に空気の抵抗を受け減速してしまうからです。細かい研削材と言っても研削材の材質や形状によっても微妙に違いますが、金属系のものであれば0、2mm以下であればエアーブラストの方が効率が良いと言われています。
ローター
 ローターは研削材を飛ばす「ブレード」と呼ばれる羽を含める回転体部分と、研削材をローターに投入する供給部分と、ローター自体を形成するカバー部分の大きく3つの部分からなります。
ローターのブレードもノズル同様に消耗しますので、特殊鋳鉄や焼き入れした鉄板が使われます。
時にはセラミックでできたブレードを使うものもあります。通常ブレードは8枚からなりますが中には2枚のものもあります。消耗時には交換できるように抜き差し式になっています。交換する場合は一枚ずつではなく一組ずつ交換しないと消耗によるブレードの違いにより変心したり異音を生じます。
セパレータ
 セパレーターはエアーブラストにおけるサイクロンのような役割をします。噴射した研削材に混ざった異物や砕けて小さくなった研削材を分離します。分離の方法には何種類かあります。
まずトロンメル式では回転するドラムに貼られた金網の網目によって粒度を選別した上、更に集塵機の吸引力により比重分別します。振動スクリーン式では、振動する網目を使って選別した上、やはり吸引力を使った比重で選別します。その他マグネットを使ったもの、振動ふるいを使ったものなど分離したいものに合わせて方法を選択します。
エレベーター
 通常バケットエレベータと呼ばれます。エレベータは噴射した研削材を循環させるために掻き上げる装置です。重たい研削材は噴射された後に空気の流れには載れないので、強制的にバケットですくいあげて運びあげています。エアーブラストでは普通使用しませんが、重い研削材を使う場合には使用します。エレベータで持ち上げた後、セパレータで分離し、その後、比重分離するために重力落下を利用します。そのためにも高い位置に研削材を掻き上げることが必要になります。もちろん掻き上げなくても、分離をする方法はありますが、少なくとも重力を使用することで動力を使用する必要がなくなり、機構的に安い機械が出きるわけです。バケット部も消耗してきますのでプラスチック性の材質より鉄系の材質を使ったものを選ぶべきです。プラスチックの場合は鉄系に代えてもらう方がよいでしょう。

トップページに戻る
Copyright (C) 2002by NICCHU CO.,LTD. All Rights Reserved